第二豊田川・水生生物調査−U

報告/酒井和子

日 時 1997年3月15日(日)10:00〜12:00
天 気 小雨、のち曇り
場 所 堺市鉢ヶ峯 第二豊田川
概 要
 96年11月に続いての2回目の調査です。 冬に予定していたものが都合で少しずれて早春になりました。 場所は前回と同じく第二豊田川と法道寺川の合流地点から 第二豊田川の突堤前までの区間の4ステーション(以下st.)です。調 査方法や手順も前回と同じですので、要領を得て作業ははかどりました。ただし、 小雨が降ってきて、みんな合羽を着ての作業でしたが、暖かな日だったので、多少 濡れても寒さは感じませんでした。

 前回とのはっきりした相違は、ゲンジボタルの幼虫が減っていることでした。 思ったより早くに蛹になるため陸に上がるのかもしれません。それと、水の汚濁が ひどく、あぶくや膜が川面に連なっていて、上流のゴルフ場からの雑排水が相当、 垂れ流されているのではないかと気になりました。

1st. 2つの川の合流地点(今回は生息確認のみ)
ゲンジボタル、カワニナ、サカマキガイ、コモロアラガイ、ドンコ、カワバタモロ コ、カワムツ、ギンブナ、ヒメゲンゴロウ、マメゲンゴロウ、マツモムシ、ガガン ボ、アメリカザリガニ、ミズムシ、ほかにヤゴ多種
  ※ここのカワニナは巻きの先が尖っています。琵琶湖のは丸いとのこと。

2st. ホタル橋の手前
ゲンジボタル、カワニナ、サカマキガイ、フナ(雑種?)、アメンボ、オタマジャ クシ(ウシガエル)、マツモムシ、ミズムシ、オオミズスマシ、モノサシトンボ・ コヤマトンボなどの幼虫

3st. ホタル橋の先
ガガンボ、サカマキガイ、カワニナ、トビケラsp、ミルンヤンマ・コシボソヤン マ・コヤマトンボなどの幼虫、アメリカザリガニ多 4st.突堤のすぐ下 ヤマトクロスジヘビトンボ、カワバタモロコ(6.3cmの大きいのもいた)、ア メンボ、オタマジャクシ(ウシガエル)、サワガニ、コヤマトンボ・ミルンヤンマ などの幼虫
 ※ヤマトクロスジヘビトンボは前回も確認されていますが、これは大阪府の特定 昆虫(環境指標Gランク)に選定されている種です。