鳳土木事務所交渉企画調整部との話し合い − 第二豊田川護岸工事(法道寺川合流地点)浚渫工事間題

【日時】1997/05/15(木) 19:15〜20:30

【場所】鳳土木事務所

【出席者】鳳土木:竹元砂防班長、(建設課)

【経緯】測量、ボーリングが進められているという現場情報から、堺市と話し 合いの場を持つことになった。

【内容】

護岸工事について
(竹元班長)
・法道寺川の議岸工事をS55年施工したが、今回の区間は地主との関係で用地買収できず、工事未施工になっていた。
・堺市(土地開発公社)が宅地拡張用地として買収(旧梅林など)をしたため、護岸工事の着工が可能になった。
・護岸工事は東西道路建設とは関係はない。
・工事区間は約92m(自然護岸部分)であり、法道寺川は二面張護岸(既設護岸と同様)であり、第二豊田川は三面張護岸を予定している。(別添概要図参照)
・大阪府の単独工事費(国庫補助なし)での施工となるが、9年度当初予算化されておらず、9月頃の補正予算要望で工事費を確保する予定である。
・実施設計は作成済。なお、設計書(工事費の見積書)はできていない。
・境界明示は未だしていないが予算が付けば、H9.11〜HlO.5の工期(6ケ月)となるだろう。

(守る会)
・富田林土木事務所では、石川河川敷で「カワセミ」護岸手法の検討をすると返答されている。
・当会で、5年前に第二豊田川にホタルの生息を確認。特に合流地点に多い。護岸工事により生息地が多大なダメージを受け、絶滅も危惧している。どうしても護岸工事が必要か。

(竹元班長)
・上下流で護岸化しており、治水上、必要と判断している。

(守る会)
・当護岸工事は絶対にダメとは言っていない。工事によってホタルの生息環境が破壊されない
よう保障ができるのか。できないなら、双方で検討・研究(例えば近自然工法)し、それまで工事は留保すぺき。

(竹元班長)
・近自然工法の工事費が倍になるなら難しいが、三面張工法にこだわる考えではない。
ただし、近自然工法の知識を持っていないのも実情。現時点では、予算もついておらず、これ以上、踏み込んだ話は難しい。
(守る会)
・お互いにホタルの生息環境を守る観点で検討しよう。補正予算時期前に予算要望するか否かを含め、改めて話し合いの場を持たれたい。
・(了解される)
第二豊田川の浚渫(しゅんせつ)問題について
・9年度に浚渫子算は付いている。箇所予算ではなく第二豊田川の浚渫に使うか決定していない。しかし、今年度に拘っていないが、いずれ浚渫工事が必要と判断している。

(守る会)
・ホタルなど水生生物の絶滅を防ぐ方法として、浚渫工区を何年かに分けて行なうことを言われている方もいるが、実例の検証が必要。
府としても実績があるか情報収集されたい。
・護岸工事と同様、要は公共工事により第二豊田川のホタルの消滅・減少にならないことであり、鳳土木として範を示されたい。
・互いに勉強するためにも、『ホタルフォーラム』にパネラーとして参加してほしい。

(鳳土木)
・持ち掃り検討する。

(守る会)
・検討結果について確認連絡をしたい。パネラーでなく一般参加者としてでも参加されたい。