緑のミュージアム造成に対する緊急申し入れ

 3月25日に提出した要望が無視されそうなので、工事を目前にして、緊急申し入れをしました。

                                           1999年4月6日

堺市長 幡谷 豪男様

                                           堺市庭代台1−23−5−206
                                           鉢ヶ峯の自然を守る会
                                           代表 清水 俊雄

   「緑のミュージアム(仮称)」造成および東西道路整備工事に関する緊急申し入れ書

 3月25日に堺市長あて提出しました、「ゆとりとふれあいの場」構想関連、仮称緑のミュージアム造成及び東西道路整備工事に関する要望書の項目の中で、<計画池内のため池およびカスミザクラの樹林地を保全し、「緑のミュージアム」に生かすため、東西道路を迂回させること>を要望しました。当地にカスミザクラが群生していることは調査(3/13/99『カスミザクラの樹林地の植生調査』堺自然観察会)でも確認されているところです。
 3月25日の農業公園整備課との話し合いでは、ヤマモモなど高木については移植することになっているが、当地はまだ、残す樹木の調査選定は行っていないとの話でした。当然、調査が行われるものと思っていましたが、3月30日に現地を訪れたところ、すでにカスミザクラやコバノミツバツツジなどは伐採され(3月29日に切ったもよう=写責参照)、アラカシやヤマモモ、イヌツゲなど、残すに値しない樹木だけが残っている状況でした。移植をするにしても、その移植樹木の選定基準はどうなっているのか、業者まかせになっているのではないかと思われまし、何より、カスミザクラ樹林地の調査もせず、評価や審議もされないまま伐採されたことは許されません。また、私共の要望書が真摯に受け止められなかったことも、大変、遺憾に思っています。
 造成に向けての樹木の伐採が急ピッチで進められていますので、下記の2件を緊急に申し入れ、すみやかに対処していただくよう、要望します。

                    記

1.3月25日の要望書を至急、検討してください。審議が終わるまで白樫池西側の樹林地はそのままにしておいてください。

2.緑のミュージアム予定地を含めて、樹木の移植と伐採については、業者まかせにせず環境保全部および市民グループの話し合い(または立ち会い)のもとに行ってください。

以 上