緑のミュージアム造成に対する緊急申し入れに対する堺市の回答

                                  農公第309号
                                  平成11年4月30日
鉢ヶ峯の自然を守る会
 代表 清水 俊雄 様
                                  堺市農業公園整備課
                                  課長 中田 一義

「ゆとりとふれあいの場」構想関連 仮称緑のミュージアム造成及び東西道路建設工事に関する要望書について(回答)

 1999年3月25日付けで提出のあった標記要望書について、下記のとおり回答します。

                         記

要望事項1.「白樫池西側の樹林地を全面的に残すこと。」及び要望事項3.「駐車場は、1ブロックの北側だけとし、不足分は、府道堺かつらぎ線周辺の空き地を借りて、臨時の駐車場とすること。」について

 ご指摘の区域は、緑のミュージアム来訪者用の駐車場として計画しております。緑のミュージアムは年間50万人の来訪者を予定しており、その立地条件や昨今のライフスタイルを考えると、大部分の方が乗用車で来訪されることを想定せざるを得ません。交通問題が上神谷地区全体の問題となっている現状から、当方としては緑のミュージアム開設に伴う交通量増加による地元への影響をできるだけ少なくする必要があり、そのためには大容量の駐車場の確保が不可欠であると考えております。
 このため、ご指摘の区域の樹木の伐採と造成を行わざるを得ませんが、残存する区域の樹木などの保全、回復緑化には今後とも努めていきます。
 また、公共輸送機関の活用による環境負荷の提言など、ご提案の趣旨はできるだけ今後の工事事や緑のミュージアム運営の中に生かしていくよう努力したいと考えております。
 府道堺かつらぎ線周辺の空き地を利用した小規模駐車場の確保は現実的ではなく、実施できません。

要望事項2.「計画地内のため池およぴカスミザクラの樹林地を保全し、「緑のミュージアム」に生かすため東西道路を迂回させること。」について

 ご指摘の地点は東西道路敷地にあたり、その付近のカスミザクラ群落の存在及びその価値に関する情報とその付近の伐採工事工程が時間的に接近して前後していたために、結果としてご指摘の地点付近ではカスミザクラの大部分を伐採しました。残存させる区域に残っているカスミザクラは、その地域に自生する鑑賞性の高い植物として今後できるだけ保全していく方針で臨みたいと思います。
 ただ、東西道路は道路としての安全性の確保のために勾配やカーブには制約がありますので、簡単に迂回などの変更はできないことはご了解願いたいと思います。

 要望事項4.「予定地とその周辺の動植物の保全・保護を生き物の側に立って検討するため、当会を含む市民参加のもと、早急に話し合いの場を持つこと。」について

 市民と一体となった緑のミュージアムの環境整備のご提案については、緑のミュージアムが南部丘陵地域に立地する利点を活かし、開設後は種々の環境教育に役立つ場としても活用を考えていきたいと思います。
 東西道路で分断される南北の小動物の行き来は、明正川を渡るる橋の下部空間が北のエリアの比較的まとまって残存する樹林と明正川上流部で手を入れることの少ない区域との連絡移動通過路になると考えています。
 「通称、ツツジ尾根」には当方の工事車両が進入しないよう指示しました。