東西道路の延長に伴う メダカの保護と溜め池など 生き物の生息環境保全についての質問状

 質問状を提出しました。 以下は、提出した全文です。7月7日現在、回答はありません。

2000年3月28日

堺市長・幡谷豪男様

                    鉢ヶ峯の自然を守る会
                    代表 清水俊雄

東西道路の延長に伴うメダカの保護と溜め池など生き物の生息環境保全についての質問状

 環境庁のレッドリストに「絶滅危惧第?類」として挙げられているメダカが、鉢ヶ峯の溜め池にも生息していることを、鉢ヶ峯の自然を守る会と堺自然観察会(別紙調査報告書(99/9/11)参照)で確認しています。メダカは在来種のメダカで、一般に「クロメダカ」と呼はれている種で、田んぼにある2つの池に生息しています。
 このメダカの生息地である溜め池が、堺市の「緑のミュージアム・ハーベストの丘」から墓地公園へ向けて延長される「東西道路」計画コースに入っているものと見られ、開発による溜め池の崩壊でメダカの絶滅が危惧されます。
 メダカの保護については、捕獲して別の溜め池に移すとか、学校ビオトープ池などに放して増殖するなど、単にメダカのみを保護する安易な方策が講じられがちですが、メダカを保護するには、その生息場所を保全する方策が第一義だと考えています。
 また東西道路が貫通すると見られる一帯は溜め池と棚田になっていて、別紙の調査にも見られるように、鉢ヶ峯でも植物の種類が特に多く見られる貴重な自然環境です。近畿版レッドリストに挙げられているタチカモメズルやセイタカハリイも見つかっています。こうした環境が道路開発により破壊され、また道路の開通後は沿道開発も懸念され、鉢ヶ峯の自然がなし崩し的に破壊されるおそれがあ
ります。
 東西道路延長に関して、次の2点について質問します。

質問事項

1.溜め池と田んぼを通す区域では、どのような方式て道路を延長するのか、お答えください。
 特に高低差の激しい区間は、溜め池を潰して谷筋を埋めて造成するのか、谷をまたぐ橋脚方式で通すのか、その他の方法で施工するのか、明らかにしてください。

2.環境保全措置についてお尋ねします。
 東西道路の延長がメダカの生息など自然環境に及ばす影響と環境への影響を回避、低減するための環境保全措置を具体的にお答えください。

 なお回答は2000年4月20日までにお願いします。

以上