2002年1月18日 |
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堺市長 木原敬介様 | |
鉢ヶ峯の自然を守る会 |
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東西道路開発のための、メダカ池を含む谷津田の広範な破壊に対しての抗議と要望 |
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2001年11月10日に、堺市農業土木課とメダカ池埋立によるメダカの救出作戦の話し合いを行った際、メダカ池および谷津田の区間を通すことになっている東西道路の現地確認を行いました。図面と照らしながら確認してみると、予想をはるかに超えた区域の改変になっており、堺でも第一級の、里山らしい里山の景観と多様で貴重な動植物相を有するこの区域が壊滅的に破壊される恐れがあることが分かりました。からくもカスミサンショウウオの生息する上の池の埋立はまぬがれたものの、メダカの救出でさえ間一髪のありさま。池および周辺の生物はできるだけ保護するとの確約はあったものの、移植・移動後の生息までの保証はなさそうです。水辺と樹林をセットにして生息し、今、激滅が世界的に心配されているカエル(トノサマガエル、ニホンアカガエル、シュレーゲルアオガエル)など救いようもなく、ここを餌場にしているオオタカも、「ハーベストの丘」により失われた自然と合わせて行動域が狭られ、生息への影響が懸念されるなど、ため池とそれに続く田んぼの消失が生態系に与える影響の多大なることは計り知れません。「幅員10m」の道路を貫通させるに当り、これ程の自然破壊が行われようとは全く予測できず、今後の東西道路の延長においても同様の事態が起こるやもしれないと、不安が募ります。 記 |
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1. | メダカ池と谷津田の棚田らしい自然を、ミィチゲーションなどの保全策を用い、できるだけ元の自然に復元すること(造成工事の際に畦や土手などの表土を一時保管し、法面に戻すなど)。 |
2. | 鉢ヶ峯の自然を保全する為の予算措置と柔軟な知恵、多大の努力を惜しまないこと。 府下でも有数の里山である鉢ヶ峯の自然を、次世代により豊かなものとして残すことを堺市の21世紀の計とする。 |
3. | 市民からの提案や要望に対しては誠意を持って応え、市民と一体となって話し合いを行うこと。 |
4. | 情報は速やかに、そして、できるだけオープンに公開すること。 |