ニュースレター50号を迎えて

富川 薫

鉢ヶ峯の自然を守る会のニュースレターは、会の発足当初から会員への情報発信を続け、今回でとうとう50号を数えるに至りました。ここまで続けてこられたのは、記事を出していただいたり、挿し絵や植物画を書いていただいた会員・スタッフなどの皆さまのおかげであり、ほんとうにありがとうございました。今後とも、会員同士の情報交換の場としてより一層充実をはかりたいと思いますので、引き続きご支援を宜しくお願いします。

ニュースレターの発行は、隔月刊を原則とし、編集にあたっては、12ポイントの大きな文字を使い、写真や図、挿し絵などを出来る限り取り入れるなど、読みやすい誌面を心がけてきました。今回は、50号記念として、過去のニュースレターの表紙絵をたどりながら、守る会について振り返ってみます。

なお、第1号から現在にいたるまで、表紙の絵は富川佳代子さんにご協力いただいております。

第1号 1993/4/23 会員129人
鉢ヶ峯にて新たに持ち上がったゴルフ場計画が私たちの運動により中止されることとなった。これを機に「鉢ヶ峯の自然環境とゴルフ場問題を考える会」が改組され当会が発足。

第10号 1995/7/10 会員163人
ゴルフ場に代わる鉢ヶ峯の森の活用計画案として堺市から「ゆとりとふれあいの場構想」が発表、あわせて東西道路計画も出された。会として、当初から提案していた「里山公園構想」の実現を行政に働きかける。

第20号 1997/4/10 会員194人
「ゆとりとふれあいの場構想」の一部の具体化として「緑のミュージアム」の計画が行政から出され、対案としての「里山公園構想」の具体化を働きかける。第二豊田川・法道寺川の浚渫工事について、府に工区分けなどの提言を行う。

第30号 1999/3/10 会員189人
前年度、当会が長年提言してきた「里山公園構想」のイメージを具体的なイラストやマップにしたリーフレット「こんな里山がいいなあ」を発刊。しかし、その後、ハーベスト丘が建設された。また、鉢ヶ峯と連続した自然林が残る別所エリアで天野山CC拡張計画が発覚、当会としても反対署名約1万8千を集め、公害調停の制度を利用して自然環境の保全を働きかける。

第40号

2001/2/10 会員180人
別所の天野山CCの拡張に伴う公害調停が成立。ゴルフ場は拡張されましたが、アカシデ林の保全が実現するなど、一定の成果も得られました。「ハーベストの丘」建設を契機に東西道路がジワジワと東へ延び、ルート変更やメダカの避難等を実現しました。また、墓地拡張の計画が持ち上がり、当会からの墓地ではなく自然を活かした自然公園とする働きかけが効を奏し、「ふれあいの森」として整備されることとなった。