酪農団地の不法投棄事件に関する質問書を提出しました

第二豊田川と並び、野生のホタルがみられる法道寺川の上流にある、堺酪農団地において、産業廃棄物の不法投棄に関する刑事事件が報道されており、南部丘陵の自然環境や野生ホタルの保全などに取り組む当会としても座視することのできない問題として、この度、行政に質問書を提出しました。大阪府知事に対しても、同趣旨の質問書を同時に提出しています。

 

以下は堺市への提出文

2003年9月16日

堺市長 殿

堺酪農団地における産業廃棄物の不法投棄について、
実態の把握と原因の究明を求める質問書

鉢ヶ峯の自然を守る会
代表 清水 俊雄
 私達、鉢ヶ峯の自然を守る会は、堺市で最大の樹林地であり里山である鉢ヶ峯寺地区を中心に、南部丘陵の自然環境を保全し、市民が自然と親しむための取り組みを10年以上にわたり取り組んできました。
 7月19日付毎日新聞によると、堺市畑の酪農団地における、産業廃棄物不法投棄に関連して、堺畜産農業協同組合(以下、組合という)の役員が書類送検されたことが記載されています。
 この事件は、今や大変貴重となった里山の自然を、特定の利害関係者の利益ためにゴミ捨て場として破壊しようとするものであり、環境問題に取り組む全ての市民、そして行政に対する背信行為であり、容認できるものではありません。
 堺市は、この重要な問題に対して、誰が、どのような目的で、この不法投棄行為を行ったかをしっかりと把握し、再発防止の対策を講じる責任があります。
また、現在計画中の交流型集落道(通称、東西道路)は、酪農団地の振興策が主な理由としてあげられていますが、組合当事者の環境問題についての認識が、不法投棄することになんのためらいもないというレベルのものであれば、東西道路の建設は、環境破壊に手を貸すものにしかならず、建設に当たり検討されている里山環境への配慮は単なる空虚な言葉としか映らないでしょう。
 東西道路建設によって自然環境への影響が大規模なものにならざるを得ない中で、そのことを最小限に留めることと、建設によって生み出される効果を経済面のみならず、自然環境面においてもプラスにするためには、活用する主体の環境についての倫理意識は、相当高いものが必要となります。(9月13日付朝日新聞朝刊によると、同じ酪農団地内で、今度は、牛の尿をため池に不法投棄したことがあげられています。)
 さらに、酪農団地については、「堺酪農団地活性化基本計画」(以下「計画」という)という税金を投入した事業計画があると聞いていますが、これら不法投棄行為と、「計画」の整合性及び補助金事業対象者としての適格性について厳しく検討のうえ、「計画」そのものの抜本的見直しがなされるべきです。
 以上の観点からつぎの点について質問します。
質 問
1. 今回の不法投棄事件について、誰が、いつ、なにを、どのようにして投棄し、その結果環境はどのような影響を被っているか、現状はどのような状態になっているか。
2. 不法投棄物を、誰が、いつ、どのような方法で撤去するのか、また、そのためにかかる費用は誰が負担するのか。
3. 今回の不法投棄事件について、環境を守る行政の立場からどのように受け止めているのか、また、堺畜産農業協同組合(以下、組合という)に対して、今後環境問題についてどのような対応を行っていくのか。
4. 今回の事件と組合とのかかわり、及びその背景についてどのように把握されているか。
5. 今回の事件について組合の役員が関わっていることが明らかとなった場合、「堺酪農団地活性化基本計画」の実施中止を含む抜本的見直しが必要と考えるが、いかが。
  また、現在大阪府が事務局として進めている「堺南部丘陵の地域振興と自然環境を考える会」のメンバーとして、組合は、適格性に問題があると考えるが、いかが。

以上の点について、9月30日までに文章にて回答してください。

以上