天濃池ビオトープづくり(報告その4)

野口 隆司

●今年3月に当会も事務局の一員として加わって発足した天濃池ビオトープの会。5月に天濃池付近の5ヶ所の溜池で水生植物の観察会を実施し、会報第53号(H15.6発行)で報告したところです。その後の会の活動を紹介します。
− みんなの願いを込めて水生植物を移植! −

天濃池 6月15日、会員やスタッフ総勢64人が参加し、午前中は5班に分かれて5月に観察した溜池等から水生植物を採取。午後はショウブ、ヨシ、イ、ミゾソバ、ヒシなど10種類を超える水生植物を天濃池の岸辺やヤシガラ繊維で作った6m四方の「浮島」などへの植え付け作業を行いました。葉が水面に浮かぶヒシなどの浮葉植物は根に土を絡めて麻布でくるみ、あら縄で結んで水辺に固定したり、ショウブなどを植え付けた浮島はゴムボートやロープで池の中央に誘導して設置しました。浮島を池の真中に移動し終えた時、参加者から思わず大きな拍手が沸き起こりました。途中、大雨に見まわれるなど梅雨空の中でしたが、楽しい一日を過ごしました。 

− 水生植物のモニタリングや池の堤の草刈りを実施 −

フィールドワーク 会員から大阪府へ今度の活動はいつと問合せがあるなど、6月の取組みから間があきすぎましたが、10月行事として、@移植水生植物のモニタリング、A天濃池岸辺のゴミ清掃、B天濃池の生き物(魚類)の観察、C堤北側法面の植物の説明と草刈り作業と盛りだくさんの取組みを企画。早速、会員の方々に行事案内をしました。
 これまでの取組みはいつも雨模様でしたが、当日の10月5日は絶好の晴天の割りには子供たちやスタッフも入れて44人と参加者は少なめ。午前中は3班に分かれて6月に移植した水生植物のモニタリングを行いました。岸辺や
浮島ではショウブ、ヨシ、イ、ミゾソバなどは植生している一方、岸には陸生系植物も入り込んでいました。ヒシやキクモなどの浮葉植物は残念ながらほぼ全滅。自然の厳しさを感じました。続けて大阪府立水生生物センターの宮下センター長から写真を交えて昨年実施したブラックバス等の外来魚の駆除作業の様子やゲンゴロウブナなどの在来魚の説明がありました。また、宮下さんから「岸辺にヨシノボリの稚魚が見られるなどの変化が現れている可能性がある。今後、天濃池の魚類の生態をモニタリングすることが大切。」との話がありました。昼休みに池の周りの雑木林の枝に垂れた「ミツバアケビ」採りに夢中になる子供たちや大人たち!。熟れたアケビを少し不安げに初めて食べる人や「甘いけど種ばっかりや。」と言いながら結構食べた人など、思わぬ里山の贈り物に舌鼓をうちました。
午後はアドバイザーの麻生さんから堤北側法面の植物の説明を受けた後、子供たちが中心になって池のゴミ清掃、大人たちはカマや草刈機を使って池へのアプローチ道沿いや堤北側法面の草刈り作業を行いました。2時間足らずの作業で池周辺はすっかりリフレッシュ。皆さん、怪我なく、次回の取組みを楽しみにしながら帰路に着きました。 

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