大阪府建設事業評価委員会で再審議
大阪府建設事業評価委員会が改めて東西道路(府事業区間)に関して府民意見を募集しており、本会として次の意見書を提出しました。 |
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<<<以下意見書の本文>>> |
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2003年12月9日 |
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「交流型集落道堺南部地区(いわゆる東西道路)」についての意見 |
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大阪府建設事業評価委員会 様 | |
鉢ヶ峯の自然を守る会 |
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建設事業評価委員会の委員各位におかれては、真摯なご審議を重ねておられることに敬意を表します。 |
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1. | 同調書の自然環境等への影響と対策欄に「環境アセスに準じた資料整理を行った。以下、略」とありますが、11月4日の「第5回(仮称)堺南部丘陵の地域振興と自然環境を考える会」で「生態系に及ぼす影響予測〜評価一覧表(以下、「一覧表」という。)が大阪府から示されただけで東西道路築造に関する自然環境等の保全措置の検討はされていません。 |
2. | 上記同欄で「本事業区域でこれまでに実施された環境調査等を基に…。」とありますが、同一覧表を見る限りでは、影響予測において墓地南側の谷筋とその周辺の詳細な生物調査や工事予定地の集水域の水量測定が必要です。例えばカスミサンショウウオの生息頭数を含む調査や移動実態把握などの事前調査がどこまで行われたか明らかにされておらず、同調書でも述べられている「適切な保全措置」を行う場合、新たな事前調査が求められます。 |
3. | 同一覧表に「影響予測」、「予測に応じた保全措置」、「保全措置の具体策」、「予測や措置に対する不確実性」云々が列挙されています。例えば、造成工事による濁水の処理法や谷の乾燥化の防止など、「保全措置の具体策」に抽象的な点が多く、さらに「予測や措置に対する不確実性」として保全対応を避けている項目が随所に見られるなど、どこまで実効性のある措置がなされ生態系の保全が担保されるかの確証を得ません。 貴建設事業評価委員会の事前評価の一つに「自然環境等への影響と対策」があります。今年1月10日付の貴委員会の「本東西道路に対する意見具申」において「環境負荷を最小限に止めることが可能か不確定な要因もある」、「今後ともモニタリング調査を継続すること。その調査結果を踏まえて構造、工法、線形を変更するなど、適切な事業管理に努めること。」などが述べられています。今後、当会として大阪府が予定する道路計画における環境等への影響と対策について意見等を提示し話し合いを行う考えです。なお、それら対策が生き物の生息環境に十分な保全に至らず、生態系に大きな打撃を与えると判断される場合の「自然環境負荷の回避」と言う視点、保全対策に莫大な費用がかかると判断される場合の「事業コストの縮減」という点から、当会が当初から提案している公園墓地の法面などへの線形の変更を求めることがあり得ることを申し添えます。 |
以上、貴建設事業評価委員会の各委員には当会の意見をご理解いただき、適切なご審議をお願い申し上げます。 |
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