大阪府堺市にある泉北ニュータウンの近くの里山「鉢ヶ峯」に、1990年、ゴルフ場建設の計画が持ち上がりました。
(社)大阪自然環境保全協会や泉北生協、市民団体は、鉢ヶ峯の豊かな自然を守るため、「鉢ヶ峯のゴルフ場問題を考える会」をつくり、ゴルフ場の建設に反対しました。
市民の圧倒的な反対の声を背景に、1992年、堺市はゴルフ場計画に不同意したのですが、同時に、この地域の開発を前提とした「ゆとりとふれあいの場構想」を打ち出しました。
これによる施設の建設のために棚田や里山が開発されてしまうことを危惧したゴルフ場問題を考える会のメンバーを中心に、「鉢ヶ峯の自然を守る会」が結成され、里山の保全について考え、鉢ヶ峯の素晴らしい自然を広く知ってもらうための活動をはじめました。
現在、会員数は157名(1996年11月1日現在)、1ヶ月に約1回のペースで観察会などの行事を行っています。
また、この会が中心となって、泉北自然マップなどの刊行を行っています。