| 鉢ヶ峯は野鳥の生息環境として非常に良好な場所で、現在までに92種の野鳥が確認されている(1992年までの記録)。 |
| 鉢ヶ峯の春はコナラの淡い緑とコバノミツバツツジのピンクで始まる。雑木林の薮あたりからキジがケッケーッと甲高く鳴く。
コジュケイも負けじとピーチョホイ・ピーチョホイと朝の空気を震わせる。
時おりこの森いちばんの歌い手ホオジロがさえずる。ウグイスの声も谷沿いにひびきわたる。 |
| 初夏、川沿いにホタルが舞い、ササユリの花が咲く頃、ホトトギスがけたたましく鳴き森を飛び交う。夜、谷沿いを歩くとゴロスケホーホーとフクロウの鳴き声が聞こえる。
餌取りに来ているのだろう。南から渡ってくるアオバズクもこの森近くで繁殖が確認されている。
フクロウの仲間は食物連鎖の頂点に位置しており、この森の自然度が高いことを証明している。 |
| 秋、コナラやクヌギの葉が落ちるころ、内河池に北の地方からマガモやオシドリが渡ってくる。
シジュウカラ、エナガ、メジロなどの小鳥が小群をつくり餌を求めて移動する。
カワセミがツィーと鳴き池を横切り、水際のいつもの枯木から水面にダイビングする。 |
| 晩秋から冬にかけチョウゲンボウ、オオタカ、ノスリなどのタカ類が丘陵地の上空を飛んでいる。 |