堺市南部丘陵で、今また開発(残土処分)計画が!

残土処分地の造成によって、堺市の貴重な森が破壊されようとしています。

鉢ヶ峯の自然を守る会、大阪自然環境保全協会堺自然観察会と堺野鳥の会は、

この計画を中止していただくよう、

堺市長に要望書を提出し、署名活動を開始しました。

堺市で唯一、まとまった森が残っている!

 計画予定地が位置する南部丘陵一帯は、堺市では最も豊かな自然環境が残された森と里山のある所です。中でも、唯一深い森を有しているのが、今回、開発計画に挙がっている当該地(地図参照)です。25ha という広さは、鉢ヶ峯全域(鉢ヶ峯寺・豊田飛び地)約125ha の20%に当たり、自然生態系を保全する上でも、また生物多様性を維持する上でも、“最後の砦”とも言える貴重な自然空間であり、堺市にとっては“かけがえのない森”となっています。
 地球温暖化で都市がヒートアイランドする中にあって、この広大な森の存続は、市民にとっても重要な課題であると言えるでしょう。

開発計画地

 

開発で、甲子園球場の6倍の「森」が失われる!

計画地25ha は、甲子園球場の約6倍の広さに当たります。その面積の森が、残土処理場として開発され、その後はグランド化が予定されているということです。この緑に覆われた森が裸地に変わり、車が行き来し、夜半もこうこうとライトの灯る人工的な光景に一変するかもしれないというのです。
このエリアの特徴は、
2008年に策定された『堺市レッドリスト』の「Aランク(最重要保護)」に挙げられているオオタカの採餌や繁殖が見込まれる樹林地であること、
同リストで「要注目植物群落」に挙 げられているシリブカガシの群生地があること
要注目には挙げられなかったまでも、まとまったコナラ群落カスミザクラ・ヤマザクラの群生地であること
石津川の源流で、“渓谷風”な谷筋にはシダ類が多種生育すること
夜行性の獣類や野鳥の貴重な生息地であること
などが挙げられます。

 

堺市の計画・施策に反する開発(残土処分)!

堺市は、総合計画『堺21世紀・未来デザイン』において南部丘陵の無秩序な土地利用を抑制すること によって良好な自然環境を保全すると謳い、『堺市緑の基本計画』では南部丘陵の多様な自然環境と生き物の保全を図るとしています。
また今、「堺市緑の保全と創出に関する条例」の制定を進めています。
さらに 環境モデル都市として低炭素型都市『クールシティ堺』の実現をめざし、古墳群・ため池・旧環濠・里山 等の歴史文化・自然資源を保全・再生することで、ヒートアイランドを抑制し、市民が憩う、クールダム・ クールライン・クールスポットの保全・創出をめざしています。
先の選挙マニフェスト等で市長も、エコロジーのまちづくりやCO2削減に結びつく環境共生型のまちづくりを推進すると表明されています。
万一、残土処分による開発でこの広大な森が失われることになれ ば、堺市のみどり・環境関連の計画や施策は、「絵に描いた餅」と言われても仕方がありません。

 

署名にご協力下さい。

鉢ヶ峯の自然を守る会、大阪自然環境保全協会堺自然観察会および堺野鳥の会は、当該計画の進行に危機感を抱き、この度、計画の中止を求めて署名活動を始めることとしました。
皆様には、なにとぞ趣旨をご理解のうえ、下記により署名にご協力お願い致します。

 以上

 

郵 送 先:  〒591−8046
堺市北区東三国ヶ丘町5−2−9
米道 綱夫方 鉢ヶ峯の自然を守る会

一次締切: 

平成22年 4月30日(金)

 

下のリンクをクリックすると署名用紙が表示されます。

署名用紙

印刷してご使用ください。
お一人の署名でも結構です。

アピール文
(pdf)

 

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